今も残るグスク時代の繁栄の証!久米島の水中遺跡

今も残るグスク時代の繁栄の証!久米島の水中遺跡

皆さんは沖縄のグスク時代について興味を持ったことありますか?

久米島はグスク時代に貿易船の寄港地として繁栄していた時代があります。

当時の白磁器や青磁器などの陶磁器が島内の城跡から見つかっており、久米島博物館でも見ることができます。

しかし、なんだかグスク時代の話を聞いても、

「そんな歴史があったんですね〜。ふ〜ん。」と流してしまいがちになりませんか?

博物館にある当時の陶磁器を見てもガラス越しに見ているせいか、

遠い時代のお話であまり今の自分との関わりが感じられないかもしれません。

特に歴史好きじゃない方にとっては、関心が低いのではないかと思います。

でも、そんな歴史的なものがガラス越しではなく、アクティビティとして楽しみながら、

目の前で見られたら印象は変わるんじゃないでしょうか?

実は、久米島の城跡だけではなく、海の中でもその時代の器のかけらがまだゴロゴロと見つかる場所があるんです。

そのような場所を水中遺跡と言います。

水中と言っても、そんなに深くない場所なので肉眼で確認することができます。

しかもお魚や珊瑚など海の生き物たちも一緒に見ることができるので、アクティビティとしても楽しめます。

そんな素敵な体験ができる水中遺跡ツアーに参加したので内容をご紹介します。

 

そもそも遺跡って何?

遺跡というと、皆さんが思い浮かぶのは古墳とか寺院のような建物なのではないでしょうか?

厳密にいうと、遺跡とは過去の人類が営んだ跡のことで、地中、地上、また今回のような水中などの場所のことを指します。

そして、その遺跡を構成するものには遺構遺物というものがあります。

遺構は、先ほどの古墳や寺院、住居跡などの土地に作られたもので動かすことができないものです。

遺物は、人々が生活した中で使った道具や製品のことです。

住居跡にはそこで暮らしていた際の道具や製品も残っていることから、

遺構と遺物はセットとなっていることも多いです。

今回、久米島の水中遺跡はこの遺物の方を発見することができます。

 

 

久米島の水中遺跡

久米島にはグスク時代に多くの貿易船が寄港し、首里や中国へと渡っていきました。

しかし、すべての船が安全に寄港できたわけではありません。

久米島の周りにはリーフと呼ばれる海底のサンゴ礁や岩礁で形成された場所が島の周りを覆っており、

そこに船が座礁してしまうことも少なくありません。

その際に船の荷を降ろして難を逃れることもあれば、残念ながら沈没してしまうこともあったようです。

今回の水中遺跡は、恐らくこの船荷を降ろした製品ではないか、と言われています。

理由としては陶磁器などの製品は数多く見つかるのに、船の残骸が見つからないためです。

久米島へ運良く寄港することができたのか、難を逃れてそのまま海を渡ったのか・・・。

歴史への想像と浪漫を感じさせます。

 

どんな遺跡がある?

私が参加したツアーで実際に見ることができた遺跡をご紹介します。

私が撮った写真はちょっと写真写りが悪くわかりにくいので、マリンスタッフさんから頂いた写真もお見せします。

(仲里マリンダイビング提供)

まず、多く見つけられたのは青磁器のかけらです。

写真にはお椀の底をひっくり返した高台と言われる部分が写っているのですが、

わかりますでしょうか?

実際にシュノーケリングで探し始めた際は、

海底の砂や珊瑚などに混ざって見つけにくかったです。

でも、一つ見つけると、あそこにも!ここにも!と似たようなものが多く発見でき、

とても興奮しました。

(仲里マリンダイビング提供)

また、今回は白磁器のかけらも見つけることができました。

専門家の方も「今日はラッキーです!」というほど白磁器は珍しいそうです。

海面からでもその白さは煌めいて見えました。

皆さんもぜひ潜った際は白磁器のかけらを探してみてください。

 

どうやって見に行ける?

水中遺跡を見に行きたくなった方に朗報です!

10月に観光協会主催の水中遺跡ツアーが開催されます。

10月の海って寒くない?とご心配の方もいらっしゃるかもしれませんが、

まだまだ残暑厳しいので10月も海に入るのは問題ありません。

むしろ、夏よりも日差しが弱まるので、過ごしやすいと思います。

この機会にぜひ水中遺跡をご覧になって見ませんか?

水中遺跡ツアー

日時:2025年10月13日(月)祝日

※最大7名最少催行人数4名

対象 :18歳以上

参加条件 :ツアー終了後、アンケートに回答 いただける方が条件となります。

開催時間 : 14:00前後から約3時間 ※ 潮の関係で、開始時間は前日は連絡します。

ツアー料金 :一般参加12,500円(税込み)

【ツアーに含まれるもの】 乗船料金 スノーケル用具一式 保険料

※お申し込みは、下記、QRコード開催店へお願いします。 お申し込み後、開催店舗よりご連絡致します。

【ツアーの流れ】 集合後、用具合わせ(約30分)→水中遺跡説明(約30 分)→乗船(約20分)→水中遺跡見学ツアー(約1時間)→ 乗船(約20分)→帰港(まとめ・アンケート回答)→解散

【開催注意事項】

・スノーケル初心者や経験が浅い方が多い場合は人数制 限をする場合があります。

・開催時間は天候・海況により変動がございます。

・開催決定は前日夕方までに行います。

問合せ先 :一般社団法人久米島町観光協会 (〒901-3108 沖縄県島尻郡久米島町字比嘉160-57)

TEL:098-851-7973

FAX:098-851-7146

担当:新長

お申込先:仲里マリンダイビング

HP:https://nakazatomarinediving.shopinfo.jp/

※公式LINEよりお申し込みください。

 

 

 

久米島の水中遺跡を正しく楽しもう!

久米島の水中遺跡ツアーは実はまだ始まったばかりです。

水中遺跡は、遺物の保護の観点から遺跡の遺物は触ってはいけない

持ち帰ってはいけないという決まりがあります。

何も知らずに多くの方が来て、歴史的な遺跡に無秩序に扱ってしまったら、

後世に残る価値を損ねてしまうかもしれません。

そのため、今はどのようなニーズがあるか、どのようにツアーを行なっていくか模索している段階です。

ツアーに参加される方は水中遺跡の取り扱いにご注意いただき、

未来へ残していけるツアーになるようご協力をお願い致します。

水中遺跡もこれからますます発展していくと言われていますので、

その黎明期にこのツアーに参加できる機会はとても貴重な体験になることでしょう。

マリンアクティビティとしても楽しみながら、久米島の歴史をぜひご体感ください。

 

 

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