穴場!県内最古の石敢當は久米島にあり

穴場!県内最古の石敢當は久米島にあり

こんにちは、マエザトと相棒の子ヤギ、オハナさんと一緒に久米島を案内致します。今回のテーマは石敢當です。皆さん石敢當ってご存じですか?沖縄出身の方やよく来県される方は見たことあるかもしれません。よく外壁に置かれている「あれ」です。実は久米島には県内最古、全国では2番目に古い石敢當があります。歴史的にも価値がある、観光マップに載っていない穴場スポットをご紹介致します。

そもそも石敢當とは

沖縄では昔からマジムン(方言で魔物)の存在が信じられています。マジムンは直進方向にしか進めないとされています。そのためT字路やY字路、行き止まりに住宅があれば、マジムンはそのまま入ってきてしまいます。それを避けるため、石敢當を魔除けとして置き、住宅を守ってもらっているのです。

こちらが沖縄でよく見る石敢當とオハナさんです

久米島にある最古の石敢當「泰山石敢當」とは

泰山石敢當はよく沖縄にある石敢當とは違い、外壁にあるわけではありません。小高い丘から街や海を見下ろすように鎮座しています。作られたのは1733年、日本史では江戸時代、沖縄ではまだ琉球王国時代になります。泰山石敢當の近くにある上江洲家の資料には1695年に風水師が来島した記録が残されています。建てられた理由は定かではありませんが、その後も風水師が来島し、指導して建てられたのかもしれません。約300年前、その頃同じ場所から見える景色はどうだったのでしょうか。琉球の時代から廃藩置県、戦争やアメリカの統治下、そしてそれからの復興。目まぐるしい時代の変化を同じ場所から変わらず見守り続けていたというのは感慨深いものがあります。


泰山石敢當の後ろ姿です。町を見守っている様子が伺えます。

 

では、実際に見に行きましょう!

少し上の方に見えていますが、あれが泰山石敢當です。

入口の左側には案内があります。

では、階段を上っていきますよ。

一段づつゆっくり上がって、

ゆっくり、

見えてきました。

どどん!これが泰山石敢當です!

とても古いものなので消えかかっていますが、薄く泰山石敢當の文字が見えます。

私とオハナさんが今見ている景色が、300年前の景色と繋がっていると考えると心にしみるものがあります。またさらに時を越えて、私たちの次の世代も変わらず優しく見守ってほしいと思いました。皆さんもぜひ歴史を肌で感じてみて下さい。

 

名所ミーフガーや比屋定バンタを見る前に 久米島観光は右回り

定番スポットのミーフガー(子宝を祈願する)や比屋定バンタ(絶景です!)を見る前に、近くにある泰山石敢當も見ていきましょう。また隣にある国の重要文化財、旧上江洲家も併せて外せない観光スポットです。古き良き久米島の雰囲気が現代にまで色濃く残っています。あと、久米島観光は右回り(時計回り)がオススメと言われています。理由は、逆回りでは見えない素晴らしい景色が待っているからです。ぜひ楽しみにしつつ回ってみて下さい。地図を下記に載せますので是非ご利用下さい。

泰山石敢當の所在地:沖縄県島尻郡久米島町字西銘830

久米島全体の地図

泰山石敢當までの詳細な地図

最後に

泰山石敢當は住宅地にあります。見学する際は周りへの配慮をお願い致します。また後世に残すべき大事な史跡なので、手で触れたり、場を荒らす行為は絶対に慎んで下さい。ご協力を宜しくお願い致します。

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