皆さん、2月6日がなんの日か知っていますか?
久米島では、「2(つ)6(む)ぐ」にかけて、「久米島紬の日」となっています。
毎年久米島紬のイベントが行われ、久米島紬のアピールに力を入れているのですが、
昨年から続いているコロナの影響で、残念ながら今年は開催されないそうです。
しかし、ブログでならコロナに関係なく久米島紬の魅力をお伝えできます!
ということで、久米島紬ってなに?どんな特徴があるの?と疑問に思うあなたに向けて
久米島紬の魅力をお伝えします。
久米島紬とは
久米島紬は、1977年には「沖縄県指定無形文化財」に、
2004年には国の「重要無形文化財」に指定された織物です。
紬とは、蚕の繭から引き出した糸によりをかけ、丈夫な糸にして折り上げた絹織物のことです。
有名な紬とは、「大島紬」「久留米紬」「結城紬」の3つが挙げられますが、
実は紬はこの久米島を発祥として全国に広がったのです。
特徴としては、素朴でしなやかな風合いの生地と自然な色合いです。
染料は久米島に自生している植物や泥などを使用しているため、
久米島紬は、すべての工程を手作業で一人の織子(おりこ)が担います。
図案の選定、染色の原料採取、糸の染付など非常に手間がかかり、
およそ1年かけて作られるので大変貴重な逸品です。
現在は、反物だけでなく、かりゆしウェアやかばん、ペンケースなどの小物も販売されています。
久米島紬の歴史
久米島紬の歴史は古く、琉球の歴史書「琉球国由来記」によると、
14世紀の末頃「堂の比屋(どうのひや)」という人物(堂:集落名、比屋:男主人の意味)が
中国の明に渡り、養蚕の技術を学んで帰ってきたことが起源だとされています。
1611年に、琉球王国が薩摩藩の侵攻を受けて重い税が課されると、
紬の質の向上も求められるようになりました。
そこで1619年に、坂元宗味(さかもとそうみ)が招かれ、
蚕の飼育や桑の栽培方法、真綿の製法が伝えられたそうです。
さらに、1632年には八丈織に精通していた友寄影友(ともよせけいゆう)により、
紬織りと糸染めが伝えられたことで、技術的に飛躍したと言われています。
江戸時代には、久米島紬は「琉球紬」という名で知られていたようです。
18世紀には、米の代わりに紬が納められていました。
この貢納布の制度は明治半ばまで続きました。
明治時代以降は産業資源として発展していきます。
しかし、第二次世界大戦後は、敗戦の追い打ちを受け、次第に衰退していきました。
そこに、その状況を変えようと旧具志川村の上江洲の人々が立ち上がりました。
彼らが養蚕を復興させたことで久米島紬も再度作られ始めました。
その後は協同組合も設立されました。
さまざまな技術革新、衰退の危機を乗り越え、さらなる魅力を伝える活動を現在も続けています。
久米島紬に触れよう!「ユイマール館」
久米島の伝統工芸品である久米島紬の工房が「ユイマール館」です。
こちらでは、久米島紬の歴史や作業工程がわかる展示ブースや、
反物や加工品のショップ販売、久米島紬の織り染め体験もできます。
残念ながら現在はコロナ感染拡大に伴い、休止となってしまいました。
また再開されるはずですので、その際はぜひ久米島紬に触れてみてください。
いかがでしたか。今回は久米島紬とはどんなものかにフォーカスしました。
でも、実は「久米島紬の日」には、高級な久米島紬を無料で着付けできたり、
織物体験ができたりとイベントがとってもお得で、楽しいんです!
再開した時にはそのイベントの様子も記事にしたいと思います。
また、オンラインショップもあります。
久米島に行けない方も、久米島行ったけど買い忘れたという方も、
そちらで久米島紬の商品が購入できますので、下記のリンクからぜひお買い求めください。
【久米島紬事業協同組合 ユイマール館】
住所:久米島町真謝1878-1
電話:098-985-8333
FAX:098-985-8970
営業日:9:00〜17:00 (最終受付16:30)
定休日:年末年始、旧1月16日、6月23日、旧盆、町産業まつり
入館料:[大人]200円/[団体]160円、[小・中学生]100円/[団体]80円
※団体は15名以上
H P:https://www.kume-tumugi.com/
オンラインショップ:https://kumetumugi.official.ec/
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