私はカラスに襲われました。久米島のカラスとの付き合いかたを教えます。

私はカラスに襲われました。久米島のカラスとの付き合いかたを教えます。

みなさんの近くにカラスはいますか?
ハトやスズメと並ぶほど身近な存在ではないでしょうか。
カラスと言えば都会に住む鳥というイメージがありますが、大自然が残る久米島にもカラスはいます。
ゴミを漁ったり、農作物を盗んだり、どちらかと言えば、悪い印象の鳥です。
そんなカラスさん、私の家の近くにもいます。
4月頃でしょうか、異変に気が付きました。
カラスがよく鳴く、そしてとても近くで見られている。。
ある日、、私の頭上から大きな羽ばたく音が聞こえました。
驚いて空を見上げると、カラスが頭上のスレスレを飛んでいます。
鈍感な私はここで初めて気がつきました。
「私は今カラスに狙われている!?」
みなさんカラスに襲われたらどうしますか?
なぜカラスはヒトを襲うのでしょうか?
そもそもカラスってどんな鳥??
襲われているのは私だけではないはずです!(ですよね??)
身近にいるカラスのこと、一緒に考えてみませんか??

そもそもカラスはどんな鳥?

久米島にいるカラスはリュウキュウハシブトガラスといいます。
方言では「ガラサー」と呼ばれています。
久米島の兼城港にはガラサー山というのもありますね。
(カラスがよくいることからそう呼ばれるらしいです)
雑食性で、久米島でもスーサー(イソヒヨドリ)を捕食したり、農作物を食べたりするのをよく目撃します。
島の森林や海岸、住宅地と至る所で目撃することができます。
攻撃的かというと、あまりその印象はなく、私自身も襲われるまでは近所に住んでいるくらいのイメージしかありませんでした。
そんなカラスがなぜ急に私を襲うようになったのでしょうか。

なぜ人を襲うのか?

その理由はただ一つ。
私の家の近くに巣を作ったからです。
カラスの繁殖期は春から初夏の6月から7月にかけてと言われており、まさに私もその間に襲われました。
そして、子供達が成長して巣立つと、まったく襲われなくなりました。
なので、恐らく、繁殖期間(まぁまぁ長いですが)さえ過ぎれば、通常の平穏な生活が戻ってきます。
では襲われている場合どう乗り切るか、一緒に見ていきましょう。

まず初めにとる行動は

①一番大事なのは“あおらない”こと

目をつけられた以上は、常に警戒されることは変わりません。
ただ、より危険だと思われると、カラス側からさらに距離を詰めてきます。
私の場合は玄関に入るまで追跡されました。
玄関の日よけから見下ろしていたので距離は1mないと思われます。
ここまでくるとかなり生活に支障がでてきます。
そうならないために下記の3つの行動には注意すべきです。

・カラスを直接見ない
・巣を見ない
・こちらからの威嚇はしない

 

②巣からなるべく早く遠ざかる

カラスからすると、危険としている人を巣から遠ざける事が威嚇の目的です。
ある程度(100mくらいでしょうか)巣から離れれば追いかけてきません。
どうしても巣の前を通る際は、時間をかけずに通り過ぎるようにしましょう。

直接カラスからの攻撃を避ける方法3選

カラスが狙うのは人の頭、そして方向は後方からと限定されています。
あと、カラスが人を襲う際に一番気にしていることは、「絶対に羽を触らせたくない」ということです。
カラスにとって飛んで逃げることが出来ないことは命にかかわるといっても過言ではないのです。
この特徴を押さえて攻撃をかわしましょう。

①手を挙げて歩く

すぐにできる方法です。
カラスは人の頭を狙いますが、絶対に自身の羽に触れてほしくありません。
もし人が手を挙げていれば、頭に攻撃するにはかなりのリスクが伴うため、
恐らく直接攻撃はしなくなると思います。
ただ、直接の攻撃はなくとも、スレスレを飛行する威嚇は続けるかもしれません。
この方法のデメリットは手を挙げて歩き続けるというのは見た目が変なので、多少人の目が気になります。

②帽子をかぶる

カラスは後方から頭を狙います。
人が帽子をかぶることで狙いを失ってしまいます。
直接攻撃もしづらくなります。
しかし、ここでもスレスレの飛行は続けるかもしれません。

③最終手段は傘、オススメは日傘!

私はこれで乗り切りました。
攻撃の対象を完全に消すことができます。
初回こそ真横の木からカラスに「ガァーガァー」と激しく威嚇されたものの、私が傘をさすことでカラスは何もできないと観念したのか、早々に立ち去りました。
その後はずっと見られていますが威嚇の飛行すらしなくなりました。
カラスの繁殖の季節は、ちょうど日差しがきつくなる季節、また毛虫が大量発生するタイミングでもあります。
日傘を使うことで、カラス・日差し・毛虫の3つを避けることができます。

最後に

カラスに襲われたことで、カラスのことをよく観察するようになりました。
気が付いたのは、実はとても愛情深い鳥だということです。
子供が生まれる前はペアで仲睦まじく肩を寄せ合い、子供が巣立ってからは親離れできない大きな我が子に餌を与えている姿も目撃しました。

夫婦の関係を大事にし、家族を思い、こんなに人間味のある鳥なんです、カラスは。
その愛情の裏返しが、私にたまたま向いていたのだと解釈しています。
世の中では嫌われているかもしれませんが、仲良く付き合っていきたいですね。
でも、来年は家から遠い所に巣を作って頂けるとありがたいです。

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