久米島は小さい島ですが、子供がたくさん生まれる島です。
久米島の合計出生率は2.31(2008年〜2012年)です。
これは、全国平均1.36(2019年)を上回っています。
沖縄県で第1位、日本全国で第2位の高水準です。
しかし、実は久米島で出産はできません。
では、久米島で妊娠した場合どうするの?定期受診は?助成金は?
気になる出産にまつわる情報について、私自身の体験も踏まえながらお伝えします。
母子手帳
まずは、母子手帳を受け取るために、産婦人科で妊娠証明書を発行してもらいます。
妊娠証明書をもらった後は、役場の福祉課で手続きをし、保健師さんからの説明を受けます。
妊娠に関わるたくさんの資料も頂きます。
その際に母子手帳ケースやお守りなどももらえました。
産院、診療病院決め
まず、妊娠したらどこで出産するか、産婦人科での定期受診をするかを決めておく必要があります。
先ほども述べたように久米島では産院がありません。
公立久米島病院で産婦人科外来診療はできますが、分娩はできません。
沖縄本島か、本土出身の方は里帰り出産されることが多いです。
初めての妊娠の方は、知り合いの方から情報を得ているようです。
久米島で妊娠した知り合いの人がいないよ・・・、という方もご安心ください。
子育て支援センター「にじのひろば」では、妊婦さんの日を設けています。
色々な情報収集提供、相談を受け付けているので、そちらをご利用することもおすすめです。
子育て世帯におすすめ‼︎子育て支援センター『にじのひろば』
にじのひろば
住所:久米島町字仲862-33
電話番号:098-894-6206
E-mail:nijinohiroba@aioros.ocn.ne.jp
産婦人科
前述しましたが、定期受診なら公立久米島病院でもできます。
しかし、週1回なのでめちゃくちゃ混みます。
要予約ですし、またかなり待つので受診する場合は時間にだいぶ余裕を持ちましょう。
定期受診を本島でされる方もいらっしゃいます。
ただ、毎週本島に受診しに行くには、交通費も時間もかかります。
受診に関する助成金はありません。
なので、定期受診は公立久米島病院で受け、出産間際に島を出るパターンが多いようです。
想定外のトラブル
妊娠中は想定外のトラブルも多いです。
私自身も、切迫早産ということで今すぐ離島してといわれ、仰天した経験があります。
その際は予定していた産院ではなく、空港からすぐ迎える総合病院に入院することになりました。
急な離島となり、心の準備も仕事の引き継ぎもままならず大変な思いをしました。
しかし、母子ともに無事に出産するためですので、今では先生には感謝です。
こういったこともあるので、緊急性がある場合はドクターヘリも利用できます。
妊婦向けサービスのあるマンスリーマンション、アパート
妊娠35週で離島し、里帰りせず親戚もいない沖縄本島で出産する場合はどこに泊まるの?
と不安になる方もいると思います。
その際は妊婦向けの宿泊サービスをしているマンスリーマンションやアパートを利用されることをおすすめします。
KaFuU annex Naha
住所:沖縄県那覇市字大道240番
電話:098-835-5310
HP:https://kafuuannexnaha.wixsite.com/naha-okinawa
SUMUKA
電話:098-865-5525
出産、子育てに関わる助成金、出産祝品
出産助成金
出産のために離島する際に助成金が出ます。
妊娠35週6日までに離島する際、15万円支給されます。
申請前に急きょ離島した後でも申請できます。
出産奨励金
第1子5万円、第2子10万円、第3子15万円、第4子20万円支給されます。
申請期間は生後1ヶ月から1歳の頼成日の前日までです。
出産祝品
ふるさと納税を活用した「久米島町出産祝品贈呈事業」を実施しています。
町内取扱店で利用できる「購入券」3万円分が贈呈されます。
新生児用紙おむつ、布おむつ、新生児用粉ミルクの商品が対象です。
子供医療費助成
通院時の保険診療の医療費が小学校就学前まで助成されます。
(一部自己負担あり、入院は中学卒業まで)
その他にも助成金があります。
久米島には歯科医院が1カ所しかないため、小児歯科治療をするための渡航費の助成金などもあります。
助成金や奨励金を受けるには、各種税金などの滞納がないことなど必要要件があります。
詳しく知りたい場合は福祉課の担当の方にお尋ねください。
久米島町役場福祉課
住所:久米島町字比嘉2870番地(久米島町役場1階)
TEL:098-985-7124
FAX:098-985-7120
E-Mail:fukushi@town.kumejima.lg.jp
HP: https://www.town.kumejima.okinawa.jp/
いかがでしたか。
分娩ができない島での妊娠は不安なこともあるかもしれませんが、それを乗り越えてきた先輩ママがたくさんいます。
ぜひ、そんな方々の胸を借りて、久米島での妊娠、出産、子育てに活かしてくださいね。