沖縄本島から100kmに位置する久米島。久米島へ訪れるには飛行機か船を利用しなければなりません。
久米島まではなかなか足を伸ばせないんだよね〜という方に朗報です。
実は、沖縄本島に居ながら久米島を感じられる場所があるのをご存知ですか?
かなり有名な観光スポットもあるのですが、もしかしたら気づかずに通り過ぎてしまっているかもしれません!
そんな勿体無いことにならないように今回は、沖縄本島に居ながら久米島を感じられるスポットをご紹介します。
具志川城跡(糸満市)
この投稿をInstagramで見る
沖縄本島の南端、喜屋武岬の海岸断崖に築城された具志川城跡。
城門の東側以外の三方が海に面して、海に突き出た形の城跡です。
居城年代は不明となっていますが、「久米島具志川間切旧記」によると、
久米島の具志川城の城主である真金声(まかねごえ・まかねくい)按司が、
伊敷索(いしきなわ・ちなは)按司の二男である真仁古樽(まにくたる・まにくだる)按司に攻められ、
久米島を追われて喜屋武に落ち延び、この地に築城したと言われています。
この城跡では、13〜14世紀ごろの中国製陶磁器類が採取されています。
実は、久米島にも同名の具志川城跡があります。
こちらは真金声(まかねごえ・まかねくい)按司の父である真達勃(まだふつ)按司によって築城されたと言われています。
久米島にある具志川城跡は、真金声(まかねごえ・まかねくい)按司の時代に
真仁古樽(まにくたる・まにくだる)按司に攻められた後、真仁古樽按司が城主となりました。
こちらでは、青磁や青花(染付)などが出土しており、久米島でも交易が盛んだったことがうかがえます。
歴史好きな方、城跡好きな方にはぜひ久米島の歴史の変遷を感じるスポットとして足を運んでいただきたい場所です。
具志川城跡
住所:〒901-0354 沖縄県糸満市喜屋武1730−1
お問い合わせ:糸満市経済部観光・スポーツ振興課
TEL:098-840-8135
駐車場:あり
おきなわワールド(南城市)
この投稿をInstagramで見る
「おきなわワールド」は、沖縄の歴史、文化、自然を体感できる観光スポットです。
こちらでは、沖縄最大の鍾乳洞「玉泉洞」をはじめ、琉球王朝時代の町並みを再現した琉球王国城下町、
伝統芸能であるエイサーの演舞、熱帯フルーツ園、琉球ガラスや様々な工芸体験ができる施設、
ハブとマングースショーが観られたりと、様々なゾーンがあり1日遊んで過ごせます。
こちらで久米島が感じられる場所は2ヶ所あります。
1ヶ所目は、「琉球王国城下町」です。
(↑おきなわワールドにある上江洲家)
ここには久米島の名家「上江洲家」を模した古民家があります。
「上江洲家」は、琉球王朝時代の旧具志川城主の末裔の旧家で、代々具志川間切の地頭代を勤めていました。
現在は国指定重要文化財となっています。
(↑久米島にある上江洲家)
久米島に実際にある上江洲家には常に見学できるわけではなく、事前に見学の予約をする必要があります。
予約しなくても美しい石積みの壁や石畳、家を取り囲むフクギなどは近くでご覧になれますが、屋敷内には入ることはできません。
予約できずに入れなかった、タイミングが合わずに行けなかった、という方は、おきなわワールドにお立ち寄りください。
かなり実物に近い上江洲家をご覧になることができます。
美しい石積みの外壁や立派な屋敷内の様子をじっくりとご覧になれます。
「琉球王国城下町」は、多数の国・登録有形文化財に指定された古民家があるので、それぞれの古民家と見比べることも可能です。
続いて久米島を感じられる場所2ヶ所目は、ハブ博物館です。
こちらでは、久米島在来の「ハブ」が展示されています。
猛毒があるため道端で出会したくはないハブにも、こちらなら安全に観察することができますね。
ハブにも様々な種類があります。
島によって在来するハブが違い、ハブの模様も変わるので、その違いをここで見比べることができます。
ただ、ハブの皮は縁起物でもあるので、ハブの皮を使った小物をお土産にしてみてはいかがでしょうか?
沖縄ワールド
住所:〒901-0616 沖縄県南城市玉城字前川1336番地
TEL:098-949-7421
営業時間:AM9:00~PM17:30 (最終受付PM16:00)
沖縄美ら海水族館(本部町)
沖縄の観光スポットとして知らない人は居ないと言っても過言ではない「美ら海水族館」。
もうすでに訪れたことがある方も多いことでしょう。
実は、こちらにも久米島を感じられるところがあるのです。
その場所は、美ら海水族館内の「深海への旅」のコーナー。
こちらは、深海に住む多様な生き物を紹介するコーナーです。
美ら海水族館は2008年から久米島の漁業関係者と海洋深層水研究所と協力して海洋調査をしています。
久米島は水深612mのところから海洋深層水を取水しており、
その取水の際、深層水取水配管に深海の生物が迷い込む場合があるんです。
そういった深海生物さんたちが美ら海水族館にやってきています。
久米島で採集されたケブカミズヒキガニもの展示も美ら海水族館が世界初!
(↑水槽の上の方にチラッと見えているカニです。)
さらに、深海生物を調べる無人潜水艇を使って研究もされているので、
今後も様々な深海生物さんが久米島から美ら海水族館へやってくることでしょう。
かなり珍しい生物を見ることができるので、ジンベイザメだけに気を取られず、
こちらのコーナーでもじっくり久米島の深海に住むの生き物をお楽しみください。
沖縄美ら海水族館
住所:〒905-0206 沖縄県国頭郡本部町石川424番地
TEL:0980-48-3748
営業時間:8:30~18:30(入館締切 17:30)
定休日:毎年12月第1水曜日とその翌日に予定している休館日については
2024年は休館日を設けず、通常通り開館。
沖縄本島で久米島を感じられるスポットまとめ
沖縄本島で久米島を感じられるスポットのまとめはこちら。
・具志川城跡(糸満市)
住所:〒901-0354 沖縄県糸満市喜屋武1730−1
・おきなわワールド
住所:〒901-0616 沖縄県南城市玉城字前川1336番地
・沖縄美ら海水族館
住所:〒905-0206 沖縄県国頭郡本部町石川424番地
沖縄本島にご滞在の際は、ぜひ上記のスポットにもお立ち寄りになって久米島を感じてみてくださいね。