皆さん、久米島観光に新しい風が吹いているのをご存知でしょうか?
実は、久米島オーシャンジェットによるジェットフォイル(高速船)が2025年11月に就航予定です。
これまで久米島へは泊港からフェリーが1日2便就航していますが、フェリーだとおよそ3時間かかってしまいます。
それが、この高速船だとおよそ70分!これにより、日帰り旅行が可能になります。
久米島への旅が変わること間違いなし!
久米島、本部で行われた説明会で発表された内容を元に、話題のジェットフォイル「つむぎ」についてご紹介します。
ジェットフォイル「つむぎ」って?
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株式会社久米島オーシャンジェットが定期航路の実現を目指しているジェットフォイル(高速船)の愛称が「つむぎ」です。
久米島と那覇、そして本部への就航を予定しています。
ジェットフォイル「つむぎ」は、船体が海面に触れずに浮いて航行するため、揺れを抑えることができ船酔いのリスクを下がるので、快適な船旅をご提供できると言われています。
そして、ジェットフォイルの最大の特徴は、移動時間を観光時間に変えられるという点です。
那覇ー久米島間はフェリーで片道3時間以上かかりますが、ジェットフォイルなら約時速80km(約43ノット)、70分という速さで繋ぎます。
快適さと速さを実現し、多くの方の移動手段として新しい旅のスタイルを叶えることができるのです。
株式会社久米島オーシャンジェット
那覇本社
〒900-0035
沖縄県那覇市通堂町2-1 那覇埠頭船客待合所1階
TEL:098-861-0877 FAX:098-861-0878
久米島本店
〒901-3122
沖縄県島尻郡久米島町兼城2番地の3
TEL:098-985-7890 FAX:098-985-7891
Instagram:kumejimaocean
YouTube:久米島オーシャンジェット
X(旧Twitter):@kumejimaocean
なぜ高速船が注目されているの?
このジェットフォイルのプロジェクトを行っている久米島オーシャンジェットは、
人口減少が進む久米島の地域経済の活性化、北部観光の海上交通の新たな選択肢をミッションに、
ジェットフォイル就航に向け取り組んでいます。
単なる移動手段ではなく、観光価値の創造を目指している事業です。
高速船が就航すれば、久米島は日帰り観光という新しい観光スタイルがご提供できますし、
北部観光においては渋滞を避けることができ時間を有効活用した旅のプランが楽しめることでしょう。
観光客の方にも地域の方にも喜ばれる観光の新しい力となるとよう人々の熱い期待がかかっています。
就航スケジュール&料金プランは?
就航スケジュール
就航はまだ予定段階ですが、久米島島民、本部町民向けの説明会では2025年11月を予定していると発表されました。
就航に向けて、定期検査、改装工事、許認可の作業を進めているそうです。
運行ダイヤ
こちらも予定段階ですが、島民、町民向けの説明会で発表されたものをご紹介します。
1隻で久米島2便、本部1便のダイヤ
・月・水・土の運航
・那覇=久米島2便、那覇=本部1便
・折返し時間30分(乗客の乗降、給油時間含む)
・クジラ接触防止の観点から12月〜3月までは所要時間変更になる
1便 那覇発 8:00 久米島着 9:20 久米島発 9:50 那覇着 11:10
2便 那覇発 11:40 本部着 12:40 本部発 13:10 那覇着 14:10
3便 那覇発 14:40 久米島着 16:00 久米島発 16:30 那覇着 17:50
1隻で久米島1便、本部2便のダイヤ
・火・木・金・日の運航
・那覇=久米島1便、那覇=本部2便
・折返し時間30分(乗客の乗降、給油時間含む)
・クジラ接触防止の観点から12月〜3月までは所要時間変更になる
1便 那覇発 8:00 本部着 9:00 本部発 9:30 那覇着 10:30
2便 那覇発 11:00 久米島着 12:20 久米島発 12:50 那覇着 14:10
3便 那覇発 14:40 本部着 15:40 本部発 16:10 那覇着 17:10
年間315日間運航予定です。
今後船が2隻に増便すれば、運航ダイヤは変更になる可能性があります。
所要時間
那覇↔︎本部:約50分〜60分
那覇↔︎久米島:最短70分
料金プラン
こちらもまだ詳細は公式H Pには掲載されていませんが、久米島オーシャンジェットが島民向けに行われた説明会で話された料金案のご紹介をします。
那覇↔︎本部:片道料金 [VIP]12,000円[12歳以上] 6,000円 [12歳未満]3,000円
那覇↔︎久米島:片道料金 [VIP]12,000円[12歳以上] 7,000円 [12歳未満]3,500円 [3歳以下(座席なし)]無料
この料金プラン以外にも本部町民は本部町民料金、久米島島民や島民料金があり、団体料金、シニア料金など様々な料金設定があります。
ペットも移動ケージに入れてペット料金をお支払いになれば乗船できるようになっています。
チケット購入
チケットの購入はスマートフォンを利用してネットで事前購入がメインなるそうなのです。
ただ、スマートフォンを持っていない方は、ターミナルにて現金での購入も可能だそうです。
旅別おすすめの使い方
日帰り旅行
那覇発8:00の便に乗って、帰りは久米島発16:30の便に乗れば、フェリーではできなかった日帰り旅行が楽しめます。
久米島は車で1周1時間半ほどなので、ゆっくりと観光名所巡りやご当地グルメ、地元のビーチを満喫しましょう。
ビジネス・リモートワーク旅行
短期滞在で仕事もしながらリゾートも楽しみたい、というリモートワーカーやビジネスの方にも足が向きやすくなりました。
仲原家という古民家のコワーキングスペースもあるため、沖縄の雰囲気を味わいながらお仕事も可能です。
仲原家
住所:沖縄県島尻郡久米島町字真謝20
TEL:098-894-6488
営業時間:火〜土 10:00~16:00
定休日:日・月・祝日(その他イベント出張など)
ハイクラス旅行
VIPシートが18席もあるため、ハイクラス旅がしたい!という方も旅の移動から優雅に過ごせます。
那覇港にはVIPシートのお客様向けのラウンジも作られる予定ということなので、旅の価値をあげたい方におすすめです。
就航に向けての課題
※出典:「新高速船とクジラの衝突リスク 沖縄本島沖は伊豆諸島の70倍 調査の美ら島財団が警鐘」
沖縄タイムスプラス2025年4月14日(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1562464)
期待が高いジェットフォイルですが、このジェットフォイルの航行ルートはクジラとの衝突リスクがあると新聞やニュースなどで報道されました。
沖縄の海域には、12月〜3月頃に多くのクジラがやってきます。
クジラが生息する範囲にジェットフォイルが航行するため、
その際に衝突する確率が高いということが指摘されたのです。
この指摘を受け、クジラとの衝突防止策も取られています。
航行ルートの変更や、減速運航、監視船の配置、ドローンの飛行、
アンダーウォータースピーカーの使用など様々な取り組みを行うと説明会で紹介されていました。
監視船の航行やドローン飛行などジェットフォイルが出港する度に行うのは、
かなりの手間と費用がかかるだろうなというのは説明会を聞いて感じました。
クジラとの衝突に関しては、説明会でも多くの質疑が上がっており、かなり関心の高い内容です。
久米島オーシャンジェットさんも鋭い質問にも真摯にお答えされているように見えました。
安心安全な航行実現のため、様々な方と協議し対策をきちんと行なっていく方針であると何度も話されていました。
11月の就航予定ですが、その後すぐクジラの回遊時期が始まります。
クジラとの衝突を避けながら、快適な船旅を提供するということをチャレンジングしていくことになりそうです。
久米島ジェットフォイル「つむぎ」の船旅にご期待を
いかがでしたか。
ジェットフォイルの運行情報はまだ確定ではなく、あくまで予定段階のため、
今後最新情報や変更点などあればまたご紹介したいと思います。
久米島、本部だけでなく沖縄全体の観光活性化に関わる大きな事業です。
ぜひ久米島ジェットフォイルの今後にご期待ください。