
久米島ではサトウキビ、菊栽培、野菜など様々な農作物を作っている農家さんがいらっしゃいます。
その中でも、久米島では数少ない女性で兼業農家をされている仲地リナさん。
久米島町役場で働く傍ら、バタフライピー、切葉用の植物、カカオを育てていらっしゃいます。
仲地さんが特に島内でも特殊なのは、無農薬、自然栽培にこだわり、人間の手を加えすぎずに農作物を育てている点です。
今できることにフォーカスし、島の農の可能性を広げていく仲地さんにお話を伺いました。
仲地リナさんのプロフィール


久米島生まれ、久米島育ちの仲地さん。
久米島高校を卒業後は専門学校に進み、沖縄本島で営業職の仕事をされていましたが、
自分のやりたいことは何かをずっと模索していたそうです。
両親が菊農家だったこともあり、軽い気持ちで菊農家の研修をスタート。
研修後は親元へ就農し、菊農家として奮闘していました。
しかし、農業の課題にも直面します。
農薬散布や力作業は女性や年配の方にはかなりの重労働。
自身や親の健康面も考え、このまま同じやり方でやり続けるのは厳しいと考え始めました。
無農薬での菊栽培も挑戦しましたが、品質を均等にしながら大量に出荷することは難しく、
高い壁が立ちはだかります。
それでも、無農薬で育った菊の中に、美しく咲く花は確かに存在しました。
―数は少なくても、無農薬で自分の理想とするような農業ができるかもしれない・・・。
無農薬、自然栽培の中で農業をしてみようという思いが強くなり、
試行錯誤を続けながら、今もその理想的な環境で農業を続けています。
畑での栽培

現在、仲地さんの畑で育てているのは、バタフライピー、切葉用の植物、カカオです。
全て無農薬、自然農法にこだわっています。

畑の中で主力となっているのは、バタフライピーです。
バタフライピーは、アントシアニンが豊富に含まれているため、美容や健康に良く、
ハーブティーとして好まれています。
青みの強い花で、花びらは染色力が強く、手でちぎっただけでその青みが指先についてしまうほどです。
その染色力は、ティーを飲む際にも活躍します。
透明なカップに入れ、お湯を注ぐと息をのむほど鮮やかな青さが現れます。
レモンなどの柑橘系の酸を加えると、紫色に変化するため、目でも十分に楽しめます。
バタフライピーは、冬には花が小さくなってしまうそうですが、
2025年は12月でも暑い日があるほど温暖だったためか、
花がまだ大きいと説明してくださいました。
季節や天候に左右されながら自然農法で育てているからこそ感じる生育の気づきです。

切葉は、ウェディングブーケやフラワーアレンジメントなど装飾用に使われる空間を彩る植物として重宝されます。
仲地さんの畑では、少量で数種類栽培されています。
どのような需要が今後見込めるか日々模索しているということですが、
今できることをやっていくのが仲地さんのスタイルです。
将来のことに不安や悩みを覚えた時に、
仲地さんが話す「今できることをやる」という精神はとても大切なんじゃないか、と思えました。
不安や悩みを抱えて怖くて動けなくなるよりも、まずはやってみることで開く世界がある、
そんなことをまさに体現されているように感じました。

カカオは、2022年から知人に紹介されて栽培をスタートさせました。
実は、カカオは生育条件が厳しい木です。
平均気温27度以上、年間の気温上下幅が小さく、高温多湿、高度30〜300m、土壌のpHは中性からやや酸性。
乾燥や日差しに弱く、病害虫にも弱く、大変繊細です。
さらに、カカオが実をつけるには5年ほどかかると言われています。
そんな厳しい生育条件でも、仲地さんは今できることにフォーカスしています。
実がなる前でもカカオの葉なら活用できるのではないかと思いつき、
実際にバタフライピーとカカオの葉を混ぜたお茶「瑠璃おとめ」の商品化に成功しました。
仲地さんの発想と行動力が実を結んだ結果です。

そして、ついに最近カカオの木に小さいながらも実がつきはじめました。
可愛らしい蕾のような実ですが、
自然農法で育てて初めて実をつけたこともあり、
仲地さんの喜びも大爆発。
焦らず、急かさず、植物の力を信じて寄り添ってきた証がここに芽生えたのです。
久米島生まれのカカオでできたチョコレートが生まれるのも
そう遠くない未来に訪れることでしょう。
今できることに取り組む

仲地さんのマインドは、徹底して「今できること」に集中することです。
農家として植物に接していると、人間ができることはごくわずか。
土を耕し、水を撒き、剪定し、虫がつかないよう注意を払う。
徹底的に尽くしても不作になることもあるし、
順調に成長しても収穫前に天気や災害によってダメになってしまうこともある。
大量に収穫できても市場が求めていなければ無駄になる。
農家の厳しい現実をたくさん経験してわかっているからこそ、
悲観したり希望を持ちすぎたりすることなく、今を見つめています。
利益を追求すれば理想の農業はできないと気付いたからこそ、
今自分ができることを着実にやっていく。
植物の自然の力を信じて、自分がそれに寄っていくような形で農業に向き合っています。
余すことなく味わってほしい

我が子のように大切に育てている農作物を、無駄なく全て使いたいという願いを持っている仲地さん。
バタフライピーの美しい青色を活かしてケーキにも使えるんじゃないか、
カカオの葉はサラダにしても食べられるんじゃないか、と様々なアイディアが湧いてきます。
彼女のアイディアと行動力が発揮されるとどんなことができるんだろうとワクワクします。
気負わずに今できることを続けている仲地さんは、いつか花を咲かせてくれることでしょう。
気持ちをすっきりさせる瑠璃おとめ

仲地さんの思いのこもったバタフライピーとカカオの葉が入ったハーブティー「瑠璃おとめ」の「茜色」を頂きました。
袋を開けるとハーブの香りが外に出るのを待っていたかのように広がり、
その香りだけでも気分がシャキッとします。
透明なグラスにお湯を注ぐと、久米島の夕焼けのような美しい紫色が現れます。
ハーブティーは少し苦味があるかと構えていましたが、
全然そんなことはなく、口当たりが柔らかくて飲みやすかったです。
日々の生活で忙しく、さらに寒さの厳しい時に頂いたので、
体も心もほっと一息つくことができました。
あれもこれもといつも考えすぎている方は、
仲地さんのバタフライピーとカカオの葉のはいったお茶「瑠璃おとめ」を飲んで、
癒しの時間を過ごし、今できることにフォーカスしてみませんか。
久米島限定の販売ですので、購入をお考えの方はぜひ販売店舗へ足をお運びください。
瑠璃おとめ
販売店舗:久米島空港売店山城、ふーちヌーパン、Cucina985
久米島空港売店山城
住所:沖縄県島尻郡久米島町北原566−2(久米島空港内)
Instagram:kumejimakuukoubaitenyamashiro
ふーちヌーパン
住所:久米島町字仲泊511-2
Instagram:fuuuchinupan
Cucina985
住所:久米島町字謝名堂548-31
Instagram:cucina.985