3月は別れの季節ですね。
進学、就職や久米島での任期を終えて久米島を離島する方が増える時期です。
久米島を離島する方を見送るのは、港と空港の2か所です。
それぞれどのようにお別れするのか、切ないお別れの光景をご紹介します。
久米島を出る人たち
久米島を離れる人は、保育園、幼稚園、小学校、中学校、高校の先生方とその家族が特に多いです。
他には、進学・就職などで島を出る人たちです。
久米島は小学校6校、中学校2校、高校1校あるので、赴任されてくる先生は多くいらっしゃいます。
基本的に先生方の島での任期は3年ほどです。
3年間の島でどれくらい人と関わり、力を尽くされてきたか、この見送りに現れています。
初めての離島生活の方も多いので、先輩の先生方や島の方、保護者の方との交流は欠かせません。
どれだけ島の生活を楽しんだかも、この見送りの時に実感されることでしょう。
お別れの場所その1「兼城港」
久米島の船は午前、午後の2便あります。
どちらの時間帯もお世話になった先生、旅立つ友を見送りに大勢の方が集まります。
横幕を持って記念写真を撮る姿や、プレゼントを山ほど渡す姿があちこちで見られます。
乗船後は、船から見送りの方へ紙テープを投げて、最後のつながりを結びます。
手にいっぱい紙テープを持つ姿は、たくさんの方に慕われた証のように見えました。
船が出港するときは汽笛が鳴り響き、「蛍の光」が流れます。
この音楽が流れると、とうとうお別れの時です。
今まで共に過ごした日々を思い出し切なくなりますが、みんな笑顔で手を振ります。
繋がっていた紙テープが一枚、また一枚と切れていく感じが切なさを増して行きます。
船が動くと最後までその姿を見ようと追いかける子供たち。
切なさを感じながらお別れできるのが、船での見送りの醍醐味かもしれません。
お別れの場所その2「久米島空港」
久米島はもう一つの玄関口、空港でのお別れもあります。
こちらも出発ロビーは見送りの人で溢れ、写真撮影やプレゼントを渡す姿が見られます。
大きな空港では、搭乗口を通ってしまうともう姿が見えなくなると思いますが、
久米島空港は搭乗口の中、搭乗するまでの移動場所が飛行機を乗らない人にも見えます。
ロビーでお別れした後も飛行機に搭乗するまでバッチリ見られているので、見送られる側はちょっと恥ずかしいかもしれません。
最後飛行機に乗り、飛び立つところは、デッキで見送ることができます。
いつもは移動手段でしかない飛行機も、見送る立場になると空へ羽ばたく鳥のようです。
出発ギリギリまで飛び立つ姿を近くで見られるのは、空港見送りのいい点かもしれません。
いかがでしたか。
久米島での2つの玄関口でのそれぞれのお見送りを紹介しました。
このように出会いと別れが多いのが離島の特徴の一つでもあります。
久米島を離れたみなさん、今までありがとうございました。
いつかまた久米島に遊びに来てくださいね。