久米島紬の染め体験!バンダナ染めをやってみよう!

久米島紬の染め体験!バンダナ染めをやってみよう!

久米島は紬の故郷としても有名です。

久米島紬は図案作成、織り、染め、全ての過程を織子が手作業で行います。

島の子供たちにも久米島紬について知ってもらうためのイベントとして、「染め体験」が行われました。

久米島紬がどうやってできているのか、どうやって染めているのか、子供たちにも楽しく学べるイベントでしたのでご紹介します。

 

 

場所

染め体験は、久米島紬の里ユイマール館で行われました。

久米島紬の里ユイマール館では多くの方に久米島紬について知ってもらうために、

久米島紬の展示を始め、コースター織体験、バンダナ染め体験も行っています。

一般の方もできますので、お問い合わせやお申し込みはユイマール館へお電話ください。

(連絡先は記事の一番最後に掲載しています。)

 

 

バンダナ染めとは

バンダナ染めとは、久米島紬の染色工程の体験です。

紬のような大きな絹織物ではなく、縦横約50センチ程度のバンダナを久米島紬で使う染色方法で染めます。

数種類の中から好きな色、模様を選び、この世で一つしかないオリジナルのバンダナを作り上げます。

今回は、久米島の幼稚園生、小学生の子供たちが参加しました。

 

バンダナ染め体験の内容

この日のタイムスケジュールはこのようになっていました。

バンダナ染めの色決め、模様決め

バンダナを染める(20分ほど)

蚕の見学

織作業部屋の見学

バンダナをつけておく

ビデオ鑑賞

バンダナ水洗いしたものを干す

乾いたバンダナをもらって記念撮影

終了

それぞれの過程について、具体的に説明していきます。

 

バンダナ染めの色決め、模様決め

まず、自分が染めたい色を決めます。色は黄色、茶色、赤色の3種類から選べました。

黄色はナカハラクロキ(クルボー)の幹、茶色はモモタマナの葉、赤色はシャリンバイ(テカチ)の幹で染色します。

染めたい色ごとにグループを分け、今度は模様を決めます。

単純な丸い模様の場合は、バンダナを4つ折りにして輪ゴムで結ぶだけのシンプルなもの。

他にも、割り箸と輪ゴムを使って星型を作っている子もいました。

しっかりと輪ゴムをしないと色が滲み出してしまうので、キツく結ぶのが肝だそうです。

鍋に入れて染める際に誰が誰のかわからなくなるので、名前を書いた生地の切れ端も輪ゴムに結んでおきました。

 

バンダナを染める

バンダナを輪ゴムで結んだら、それぞれの希望の色の鍋にバンダナを投入します。

鍋に入れると割とすぐ茶色、黄色、赤色と色が出ていてわかりやすかったです。

昔話に出てきそうな大きなお鍋にぐつぐつと煮立たされていくバンダナたち。

いい色になりますように〜と期待と不安の子供たちですが、結果は20分後です。

鍋はユイマール館の方々が見ていてくださいます。

その間、子供達は施設内を見学していきます。

 

蚕の見学

4月〜6月は養蚕と糸取りの時期だそうです。

ユイマール館の中で大量の蚕さんたちが美味しい葉っぱを食べていたり、寝ていたりしていました。

遠くてわからないかもしれませんが、緑の葉っぱの上にいる白いのが蚕です。

もっとはっきりとした蚕さんを見る勇気ありますか?

下に写真載せてますので、苦手な方はまじまじと見ないでくださいね。

大丈夫ですか?載せますよ?

大体の蚕は寝ているそうで、動いているのはわずかでした。

意外と子供たちは怖がらずに平気そうに見てました。

なんなら起きている蚕は触ってもいいよと聞いたので触ってました。

この蚕さんたちが良い糸をたくさん出して良い紬ができているので、ありがたいですね。

今年もいい糸よろしくお願いします、蚕さんたち。

 

織作業部屋の見学

織子さんたちが実際に織っている作業場も見学させてもらいました。

縦と横にかけられた糸をトントンと織る音が響いています。

実際に織っている機織り機には触っちゃダメだよ〜というお約束もしっかりと守りながらも、

興味津々の子供達に織子さんたちも嬉しそうでした。

 

バンダナをつけておく

鍋で煮出していたバンダナを鍋から取り出します。

桶に移し、色がしっかりとつくようにしばらくつけておきます。

この作業もユイマール館の方が丁寧に対応してくださいます。

 

ビデオ鑑賞

ユイマール館では、久米島紬がどのようにできるのかをビデオ上映しています。

子供達も蚕さんを見たり、織り作業や染色作業も見たりした後なので、

ビデオを見ながら「これさっき見た!」と集中して観ていられました。

紬を一つ作るのにも工程が多く、大変な作業も多いことがよくわかり、

織子さんたちの地道な努力に尊敬しかありません。

大変な作業の合間に、このようなイベントを開催してくださっているので

本当にありがたい気持ちになりました。

 

バンダナ水洗いしたものを干す

桶につけていたバンダナを取り出し、輪ゴムや割り箸を取ります。

この時に初めて自分のバンダナがどんな模様に仕上がったかわかります。

その後バンダナを軽く水洗いし、タオルで絞って外に干します。

きつく結んでいた子は模様がはっきりと出ています。

輪ゴムが緩かった子はちょっと滲んで淡い感じになっていますが、

それも味のあるデザインになっていて素敵でした。

 

乾いたバンダナをもらって記念撮影

みんな自分の作ったバンダナが心地よく風に揺れる様を見ながら、乾くのを今か今かと待っていました。

お天気もよく、風もちょうどよく吹いていたのすぐ乾きました。

久米島紬のデザインシールももらい、みんなで記念撮影もし、この日は終了しました。

 

いかがでしたか。

子供たちに久米島紬について学んでもらえる第一歩としてとても良いイベントでした。

毎年行われているイベントなので、次回は別の色にしよう、別のデザインにしようと、いろんなバンダナを作る楽しみもできそうです。

まだ参加したことない、久しぶりにやってみたい、という方はぜひ来年ご参加ください。

また、常時体験も受付しているようなので、観光客の方も楽しんでいただけます。

バンダナは記念に飾ってもよし、お弁当の風呂敷にしてもよし、プレゼントにもよし。

世界に一つだけのオリジナルバンダナを作ってみてはいかがでしょうか。

ユイマール館

住所:久米島町字真謝1878-1

TEL:098-985-8333

営業時間:9:00~17:00(最終受付16:30)

定休日:年末年始、旧1月16日、6月23日、旧盆、町産業まつり

入場料:[大人]200円 団体(15名以上の場合)160円

    [小中学生]100円 団体(15名以上の場合)80円

H P:https://www.kume-tumugi.com/

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