EVカートで久米島めぐり!?期間限定の無料試乗してみた!

EVカートで久米島めぐり!?期間限定の無料試乗してみた!

皆さん、久米島での移動に何を利用されていますか?

久米島島内を移動するには、車、バス、タクシー、バイク、自転車などが挙げられると思います。

基本的には島民の方は自家用車での移動が多いと思いますが、免許のない学生や高齢者の方はバスの利用がメインでしょう。

しかし、バスは1本逃すと次のバスが来るまでだいぶ時間がかかる場所もありますし、

細い裏路地などは通らないため、バス停まで遠いという方もいらっしゃるのが現実です。

そこに、新しい久米島の足となるかもしれない「E Vカート」がやってきました!

1月13日から25日まで期間限定で無料で乗車できるので、実際に体験してきました。

久米島の未来の足になるかもしれない「E Vカート」についてお伝えします。

 

E Vカートって?

ガソリンを使わず、充電して走ることのできるE Vカート。

ゴルフ場や大規模なホテル内での移動に利用されているものをイメージされるといいかもしれません。

公道を走ることはできますが、時速は約20kmなので、久米島では追い越し禁止道路を迂回して裏路地などを利用しています。

最大6名乗りで、お子さんも保護者と一緒に乗ることができます。

島民の皆さんに広く利用してもらうために、2024年1月13日(土)〜1月25日(木)までの期間、無料運行しています。

大きな荷物が乗せられるスペースはあまりないので、無料運行中は

・ちょっと用事で停留所のある所まで乗りたい。

・運行ルートを回ってみたい。

という方に利用しやすいと思います。

 

どうしてE Vカートが走っているの?

久米島は自家用車やバイクの所持が高いですし、公共バスも走っていますが、課題もあります。

例えば、島民視点だと

・ガソリン代が高い。

・悪天候時には燃料の入手が困難。

・自宅からバス停までが遠い。

・バスの運行本数が少ない。

・バス路線の接続が良くない。

観光客視点だと

・観光オンシーズンだとレンタカーが入手しづらい。

・給油所の営業時間によってレンタカー返却の際に給油が間に合わない。

・バス停から目的地までが遠い場合もある。

という点が挙げられます。

そこで、地域と観光の交通課題を同時に解決できる手段として、EVカートの実証調査が行われています。

実際に島民の足となりうるのか、2台のカートで3ルート回っています。

ぜひ皆さん体験してみてください。

 

 

どこを走る?

今回、具志川側で3ルート無料運行されています。

琉球銀行久米島支店を出発点にして、上江洲線、じんじん通り線、公立久米島病院線を回ります。

EVカートの停留場になっている所は、公民館や一般の方のご自宅前、町の施設など様々。

のぼりやEVカートの時刻表が貼られている所で乗り降りすることができます。

試乗体験中なので、走っている途中でも「ちょっとそこまで乗りますか〜?」と声をかけてくださり、

停留所じゃないところでもピックアップもしてもらえます。

 

 

実際にEVカートに乗ってみた

実際に全てのコースを回ってみました。

 

上江洲線

上江洲線は久米島の高台へ登っていくので、歩くとけっこう大変ですよね。

西銘、仲地、山里の集落の方には利便性が高いと思います。

また、高台なので絶景ポイントが多く、乗っていてかなり楽しめます。

観光客気分になれるので、運行ルートを周遊してみたいという方におすすめです。

 

じんじんロード線

じんじんロード線はメインのじんじんロードはほぼ通らず、その後ろの道を通ります。

この集落は道幅が狭いわりに、交通量が多いので子供や高齢者の方は歩くのに苦労する場所だと思います。

子供達が学校帰りに利用したり、ふれあい公園まで遊びに行ったりするのにも利用しやすいですね。

 

病院線

病院前はバスがよく通りますが、バス停から自宅までが遠いため、

けっきょく自宅まで送迎できる人がいないと困るというのが課題の一つですよね。

琉球銀行でEVカートが発着しているので、

そちらを拠点にご自宅から病院までを繋ぐことができればかなり便利になると思います。

運行ルートには、久米島高校、ほんのもりも含まれているので、

ほんのもりで学習する学生さんたちにも利便性があります。

 

EVカートに乗って感じたこと

普段は自家用車ではさーっと通り過ぎるだけですが、

美しい島の風景を眺め、島の人と挨拶を交わしながら走るカートは、

島の空気感や心地よい風を浴びることができ、生活に追われる日々をスローダウンさせ、

ただの移動だけではなく、豊な時間もくれるなと感じました。

ただ、運行時間、運行ルート、EVカート自体にもまだまだ改善していく必要があると思います。

通勤、通学に利用するには午前8時以前や夕方にも運行していないと、なかなか乗車することができません。

運行ルートは、具志川側と仲里側を繋げなければ利便性がまだまだ低いですし、

観光客と地元住民の相互の利便性を高めるルートを検討しなければならないでしょう。

EVカートを年中利用するなら雨、風、暑さ、寒さをしのげる仕様にしなければなりません。

荷物も置ける、子供やお年寄りが身を乗り出しても落ちない仕様にするなど久米島に適した形に改良していく必要があります。

皆さんも乗車してみて、こういう風な改善をしてほしいとぜひ声をあげてください。

 

 

今後はどうなる?

今回は具志川側での無料運行でしたが、次回はイーフ側なども検討しているそうです。

まだ実証実験の段階ですが、今後地域住民や観光客の方に利便性のあるものとして認められれば、

久米島仕様のEVカートが導入され、実際に移動できるようになるかもしれません。

久米島の交通の便がEVカートによって豊かになるといいですね。

 

いかがでしたか?

ご自身の島の生活を豊かにするために、EVカートに関心を持っていただき、ご利用した際に感想の声を届けてください。

たくさんの方のお声が明日の久米島を作っていくはずです。

まだ乗ったことないという方は、無料運行中にぜひご乗車ください。

 

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