皆さんハイタイ!香奈です。
沖縄で8月の大きな行事といえば、旧盆です。
旧盆はウンケー、ナカビ、ウークイの3日間あり、
親戚が集まって先祖供養をする大切な年中行事です。
この時期、集落では青年会などによってエイサーが披露されます。
久米島も旧盆の際にエイサー演舞は毎年行われていましたが、
ここ数年はコロナ禍のため行われていません。
今年もここ数ヶ月、久米島島内の感染者が多いため、ほとんどの集落で中止となりました。
しかし、コロナ感染対策に気をつけながら、エイサーを行った集落もあります。
今年は3年ぶりにエイサーを行った儀間まつりについてお伝えします。
儀間まつりって?
旧盆のナカビに、儀間漁港にて行われる祭りです。
子供たちのエイサー演舞、儀間青年会によるエイサー演舞や盆踊りなどが披露されます。
沖縄本島では旧盆の3日間エイサーを踊る集落もありますが、
久米島ではナカビにエイサーを披露する集落が多いです。
祭りでは出店、花火の打ち上げも行われます。
儀間漁港から上がる花火は会場から近いため、迫力ある大きな花火を見ることができます。
祭り当日
子供エイサー
まつりは子供エイサーから始まります。
幼稚園から小学校くらいの子供たちが、衣装に身を包み踊る姿はとても可愛らしい姿です。
将来、この子たちが島のエイサーの担い手として頑張ってくれるかもしれません。
民謡ショーと盆踊り
メインはエイサーですが、エイサーの合間には、民謡ショーや盆踊りも行われました。
民謡ショーで盛り上げてくれたのは、久米島在住の「みーち★ななち」さん。
お二人とも県外出身とのことですが、沖縄の心感じる演奏を披露してくださいました。
沖縄の有名な民謡や、オジー自慢のオリオンビールの演奏もあり、
「ありっ乾杯!」で会場も一つになりました。
盆踊りは「安里屋ユンタ」、「きよしのズンドコ節」、「ダンシング・ヒーロー」という楽曲が流れました。
古くからある盆踊りとは違い、一般的に知られている曲が多く、テンポ良く踊ることができます。
ノリノリで参加されている方もいらっしゃいました。
青年エイサー
儀間エイサーは、大太鼓、締め太鼓、女手踊り、地方で構成されています。
地方とは、歌、三線をする方です。
会場では、チョンダラーと獅子舞も披露されました。
チョンダラーとは、顔を真っ白に塗り、面白いメイクや動きをして道化的に場を盛り上げる方です。
エイサー演舞では、地方の唄三線に合わせて大太鼓の力強いバチ捌き、
締め太鼓の大胆さと細やかな踊り、女手踊りの華やかな舞いが披露されました。
エイサー演舞に子供たちも目を輝かせ、パーランクーを持って真似して叩く姿や、
カメラで演者の勇姿を捉える人々の姿もありました。
久しぶりのエイサーは、多くの方に久米島の夏を取り戻した気分にさせたことでしょう。
実は、儀間青年会のエイサーは、神屋廻りから始まります。
儀間集落の神屋にてエイサーの踊りを披露した後、
さらにまつり会場にてエイサー演舞を3回行うので、踊る方はかなりハードです。
それでも今年は先祖供養だけでなく、コロナ終息、世界平和も願って演舞されました。
演舞された皆さん、祭りに携わられた皆さん、本当にお疲れ様でした。
夜空には綺麗な月と共に大きな花火が打ち上げられ、
旧盆にエイサーが復活できてよかったと感じました。
いかがでしたか。
今年は儀間まつりのみエイサーの演舞となりましたが、
島民の皆さんや観光客の方もこのひとときはコロナを忘れて楽しまれたかと思います。
しばらくコロナ感染対策は続くと思いますが、
来年はもっと多くの集落でエイサーが復活することを願います。