離島移住を考えている方にとって、移住しやすい地域かどうかは大事なポイントですよね。
筆者は沖縄本島から久米島へ移住して9年になりますが、他の離島と比べても久米島は暮らしやすいんじゃないかと思います。
暮らしやすいと思うポイントを5つに絞ってお伝えいたします。
久米島って?
沖縄本島から西に400kmのところに位置する久米島。
沖縄の離島の中では、石垣島、宮古島、西表島に次いで4番目の大きさです。
琉球王朝時代には琉球で一番美しい島「球美(くみ)の島」とも呼ばれ、現在でも島全体が県立公園に指定されてるほど風光明媚な景色が楽しめます。
琉球王朝時代の歴史的建造物、文化遺産もあり、島の伝統行事も息づいています。
また、近年は海洋深層水を利用した温度差発電と深層水関連の特産品創出にも力を入れています。
海の豊かさ
東洋一の美しさと言われる「はての浜」をはじめ、日本の渚100選に選ばれたイーフビーチ、国指定天然記念物に指定された畳石など美しいビーチが数多くあります。
また、久米島近海では「マンタ」、「ウミガメ」、「ザトウクジラ」、「ガイコツパンダホヤ」など海の生物たちに出会えるため、ダイビングスポットしても人気です。
さらに、久米島は「キハダマグロ」の釣り場として有名で、大物を狙って日本中の釣り好きの方が集まります。
陸の豊かさ
陸上でも豊かな自然を様々見ることができる久米島。
まずは、沖縄の2大松として有名な「五枝の松」。
樹齢が250年を超えているといわれ、
4月下旬から5月上旬には久米島にしかいない「クメジマボタル」も姿を現します。
さらに、久米島の山には、「久米紅(くめくれない)」「久米白波(くめしらなみ)」という貴重な椿も見られます。
また、ラムサール条約に登録された「ニブチの森」には、たくさんの植物群や久米島固有の生物も生息しています。
他にも、ミーフガー、ヤジヤーガマ、タチジャミなど自然からなる奇岩やガマもあり、豊かな地質も楽しめます。
特産物
国指定文化財である久米島紬は、職人さんたちによって蚕の糸を紡ぎ出すところから、
染める素材の採集、染め、織りまで全て手作業で行われています。
久米島紬は久米島の自然と技が活きた、まさに逸品です。
また、豊かな水のある久米島は泡盛作りにも適しており、久米島の久米仙や米島酒造によって質の良い泡盛が酔いの場を盛り上げます。
さらに、海洋深層水を利用した車えび養殖は日本一の生産量を誇り、車えびを使った食材は島の観光の目玉となっています。
他にもサトウキビ、紅芋、久米島赤鶏、久米島経産牛、マンゴー、パイナップル、モズク、海ぶどう、地ビール、久米島産コーヒーなど多くの特産品があります。
まだまだ紹介しきれないほど、小さな島ながら魅力の多い島です。
<久米島が暮らしやすい理由1> 航空便も船便もある
沖縄本島から航空便が1日7便、船便が1日1〜2便出ています。
航空便は30分、船便では3時間〜3時間半で到着します。
7月中旬~8月末までは1日1便、羽田-久米島間の直行便も運行されます。
また、夏の間は羽田空港からの航空便も就航します。
さらに、今年中には高速船も就航する予定です。
高速船だと那覇から久米島まで約1時間半で到着します。
久米島-那覇間は、航空便も船便も選べるので用途に合わせて利用する方が多いです。
ちょっとした買い物、病院、用事で那覇へ行きたい場合も、飛行機で日帰りできるので便利です。
車も持って行きたいという方は、船を利用すれば運転手1名の旅客運賃は免除となります。
しかも、久米島島民なら島民割引が適用されるので、飛行機チケットも船賃代も安く抑えられます。
適用されるには島民カードを作る必要があるので、詳しくは久米島町役場のホームページをご確認ください。
久米島町
https://www.town.kumejima.okinawa.jp/
・離島住民割引カードの作成について
https://www.town.kumejima.okinawa.jp/docs/ritouwaricard/
久米商船
久米島空港
<久米島が暮らしやすい理由2> 住宅が比較的に安い
沖縄移住で人気の離島といえば、石垣島や宮古島ですが、そちらは不動産価格が上昇ししています。
さらになかなか空きも出ません。
新しいアパートを作ってもすぐに埋まってしまい、予算内の居住地を探すのが難しいと言われています。
一方、久米島は不動産価格の急激な上昇もなく、アパートなどの家賃は石垣島や宮古島に比較的に安いです。
ただ、久米島も住居の空きを見つけるのは難しいのが現状です。
住居探しでご活用いただきたいのが、久米島移住をサポートしている「久米島島ぐらしコンシェルジュ」さんです。
こちらでは、不動産情報や空き家バンクの情報などを確認することができます。
移住相談しているうちに、島の人と知り合いになり、住居が決まったという方もいますので、
根気よく島の方との関わりを繋いでいくとご縁があるかもしれません。
久米島島暮らしガイド
<久米島が暮らしやすい理由3> 生活圏内15分
久米島は1周道路を1時間半くらいで回れます。
住む場所によっては繁華街まで遠いという場合もありますが、
島の主要道路周辺にお住まいの場合は、大体車で15分程度の距離が生活圏内になります。
スーパーやドラッグストア、コンビニ、ガソリンスタンド、役場、飲食店、ビーチなど
ある程度まとまっているので、車移動すればあっという間に用事が済んでしまいます。
信号が少なく、渋滞もほぼないので、交通のストレスもありません。
車があれば久米島の生活はだいぶ楽だと思います。
免許がない、という方も久米島には教習所があるので、島にいながら免許も取れるので安心です。
仲里自動車学校
住所:久米島町字謝名堂548
TEL:098-985-8132
営業時間:月〜土 9:00~18:00
定休日:日曜日
HP:https://nakazato-ds.my.canva.site/
Instagram:nakazato_jikou
<久米島が暮らしやすい理由4> 食事が美味しい
スーパーや直売所、ご近所さんからいただく食材などは地元で採れるものが多いので、新鮮かつ美味しいです。
久米島のスーパーで売られている惣菜や、お弁当屋さんの惣菜などバラエティも様々あります。
また、飲食店のメニューも安くて美味しいものが多いです。
旅行で来た友人たちには、安くてボリュームがあってさらに美味しい!とびっくりされるほど大好評でした。
久米島の特産物は、海産物、牛肉、果物と様々あるので食のバリエーションも豊富です。
地元の野菜や果物は季節ものでもあるので、年中手に入るわけではありませんが、
その分一番美味しい旬の味を楽しめます。
一方、久米島にはファストフード店がないため、そういったお店のフードが恋しくなるという声もあります。
でも、ファストフード店同様のフードを販売しているお店は久米島にもありますし、観光客の方が絶賛されるほど味のクオリティも高いです。
たまにファーストフードを食べると都会を感じていいと思いますが、
離島にいながらクオリティの高いものが食べられるのは大変ありがたいことだと感じます。
食の豊かさは暮らしに直結すると思うので、食が合うかどうかもご確認ください。
<久米島が暮らしやすい理由5> 自然との距離が近い
久米島は島全てが県の自然公園に指定されているほど、自然豊かな島です。
海、山どちらもあり、さらにキャンプ場もあります。
釣りや週末キャンプなど自然に親しむ趣味を持つ方も多いです。
仕事帰りにちょっと海へ寄ったり、週末に家族でキャンプ場に泊まったり・・・。
大きな商業施設はないですが、自然を満喫できる生活ができます。
それが最高のリラックスや気分転換になることを実感できるはずです。
いかがでしたか。
交通の便、最低限の生活支えるインフラ、豊かな自然など、数ある沖縄の離島の中でも久米島は暮らしやすい要素が多いと思います。
ご自身が暮らしに求める要素が重なれば、ぜひ久米島を移住対象として考えてみてはいかがでしょうか。