皆さんは、久米島産のコーヒーを飲んだことがありますか?久米島でコーヒーを栽培している農園の方とコーヒーの抽出にこだわりを持った抽出者の方々がコラボした素敵なコーヒーイベントに参加したので、その内容をお伝えします。
久米島産コーヒーお披露目会について
いつも美味しいジェラートを提供してくれる「久米島Verde」さんのキッチンカーにイベントのチラシが貼られていて、これなんですか〜?と聞いたのが、このイベントとの出会いでした。
島内にはコーヒー農園が2つあります。「マキノコーヒー」という珈琲屋さんをしている「アラベー農園」さんと、「しらせコーヒー」を販売している「しらせ農園」さんです。それぞれコーヒーに熱い思いを持った方々が栽培しています。
久米島でコーヒーを栽培している、と言う話は以前から聞いたことがありましたが、まだ採れる量が少ないそうで、コーヒー屋さんはあるけどまだあまり久米島産のコーヒーは島内でも出回っていなかったようです。
それが今回やっとお披露目できることになり、さらに久米島だけでなく本島での同時お披露目会をすると言う力の入れようです。
台風やコロナの影響も受けながらも今回の開催に至ったという、コーヒーへの熱意を感じました。
珈琲豆、抽出方法について
イベントでは、この2つの農園のコーヒーのどちらかを選び、焙煎方法を3種類から選び、イベント会場内の古民家や近くの公園などで頂くことができました。
抽出方法はエスプレッソ、ネルドリップ、エアロプレスの3種類です。
エスプレッソは英国製のエスプレッソマシンを使い、手でぐっと押して抽出します。屋外で湿気の強い暑い日だったのですが、汗を流しながら、見ているこちらも力が入るくらい強い力で握っている姿が印象的でした。
ネルドリップはお手製のネルフィルターを使った抽出方法です。布の中にコーヒーの粒子が液体側に落ちることを防ぐことで、コーヒーの舌触りが良くなるそうです。布を抽出者の方が自分で作っているというこだわりがすごい!と思いました。
エアロプレスは、アウトドアメーカーが2000年代に開発した空気圧で抽出する比較的新しい抽出方法です。実験器具のような見た目で、器具の上から両手で一定の速さでゆっくりと押して行くようですが、見た目の静かさとは違い、こちらも力が必要そうです。
それぞれ特徴があり迷いましたが、今までお目にかかったことのない、エアロプレスでの抽出をお願いしました。
さて、肝心のコーヒーのお味ですが、抽出したては熱いからか、コーヒーの風味をすぐには感じなかったのですが、少し冷めてくるとコーヒーのほろ苦さが広がりつつも苦すぎず、口当たりも良かったです。一杯で終わるのが惜しいほど、もっと飲みたくなりました。ホットコーヒーで頂きましたが、アイスコーヒーにしても美味しかっただろうな〜と思います。
イベントに参加して
今回のイベントは、本当に至る所にコーヒーへの熱い思いがあるのを感じました。
抽出方法を3種類準備したり、本島の会場とネットを通じて生配信もされていました。
そしてコーヒーを入れる器にもこだわりを感じました。陶芸家の菊池享さんと言う方の作品だそうです。ゴツゴツとした形ですが、手に馴染み、色合いもとても素敵でした。
某コーヒーショップのプラスチックカップなんかも持ち運びに便利でいいですが、おしゃれな器で飲むとコーヒーがもっと美味しくなるし、豊な時間を過ごせる気がします。
久米島の穏やかな雰囲気と、古民家の落ち着いた空間で、コーヒーを口にする時間がとても贅沢でした。
会場内では、しらせ農園さんの焙煎豆やコーヒー苗の販売、「くめじまるしぇ」さんのお野菜を使ったお菓子も販売されていました。また、会場外の五枝の松公園ではジェラードも売っており、久米島の皆さんが協力してイベントを行っていました。
コロナ禍で、大きなイベントができず感染対策なども意識した中で大変だったと思いますが、久米島産コーヒーの可能性を感じました。
コロナが落ち着いてもっと大きなイベントができるようになり、さらに盛り上がればいいなと思います。
いかがでしたか。久米島産コーヒーを飲んでみたくなりましたか。
久米島にお越しの際は実店舗のあるマキノコーヒーさんで購入ができますし、H Pではネット販売もされています。
また、しらせ農園さんのコーヒーは「みなみ農園」さんのハーブティーとセットで、ネットで購入できます。
今後の久米島産のコーヒーに是非ご注目ください。
【マキノコーヒー】
住所:〒901-3107
沖縄県島尻郡久米島町字謝名堂538-1
(ファミリーマートイーフビーチ前店隣)
H P:https://makinocoffee.jimdofree.com/
【しらせ農園コーヒー購入:みなみ農園】