観光の定番“久米島の畳石”は太古の歴史の足跡だった!?

観光の定番“久米島の畳石”は太古の歴史の足跡だった!?

こんにちは、マエザトと相棒の子ヤギ、オハナさんと一緒に久米島を案内致します。今回のテーマは「畳石」(たたみいし)です。皆さん畳石はご存じですか?久米島に2つある国の天然記念物のうちのひとつで、久米島の観光をした方であれば一度は足を運ぶと思います。そんな定番の観光スポットですが、実は久米島の生い立ちを示す重要な証拠であることや、最近様子が変わっていることはあまり知られていません。観光マップには載らない隠れた背景を含めてご紹介致します。

そもそも畳石って何?

畳石って不思議な名前ですよね?六角の形をした石がまるで畳のように敷き詰められた様子からこの名前が付けられたとされています。この変わった石の正体、実は溶岩です。畳石は久米島が火山だった何よりの証拠なのです。流れてきた溶岩がゆっくり冷え固まる際に体積が収縮してこの形ができたとされています。
身の回りの現象では、濡れた土が干上がった時にできるひび割れを想像したら分かりやすいかもしれません。

よくある土のひび割れ

また、この形は表面だけではなく、金太郎飴のように地中深くまで続いています。石の一つ一つが柱のようになっていて、足元のずっとずっと下まで続いているということになります。大きくて長い柱の頂上を歩いていると想像すると面白いかもしれませんね。

畳石の模式図

では、実際に見に行きましょう!

畳石は奥武島(おうじま)という島にあります。写真の奥が奥武島になります。

橋がありますね。早速渡りましょう。

橋の中腹くらいの景色です!とても海が綺麗ですね!

奥武島に着きましたよ。橋を降りたら左手に大きな石の置物があります。

そのまま直進しますよ。

左手に案内がありますので、そこで右折します。

大きな駐車場があるので車やバイクの方も安心です。

看板が見えてきました。畳石へ歩いて向かいます。綺麗な海が少し見えてますね。

途中には大きなシーサーもありますよ、写真撮影には最適ですね。

オハナさんもノリノリです。

広い原っぱにはモクマオウの実が落ちていますね。

奥には何やら石碑らしいものがあります。

畳石の紹介や天然記念物の石碑があります。こちらでの写真撮影も良いですね。

この堤防を越えたら畳石です。オハナさん小さな足でゆっくり上ります。

 

ゆっくり上がると、

見えました!畳石です!海と相まってとても綺麗です!

実際に畳石に降りますよ。大きくて迫力があります。

これが地下深くまで続いているって不思議ですね。

大きな潮だまりもありますよ。中を覗くと、

大きな魚さんがいっぱい居ます!

お子さんが見ればきっと喜びますね!

畳石に圧倒されて立ちすくむオハナさんです。

オハナさん、実は畳石、今後ずっと見られるとは限らないみたいですよ。

え!畳石が少なくなってる!?

立派に見える畳石ですが、昔から知っている方から見ると今は少なくなっているとよく耳にします。何が起きているのかというと、久米島の海岸の護岸工事の影響で潮の流れが変わったことが大きいのではと聞きます。しかしながら、全ては久米島で生活をする上で必要なことです。変わることは仕方がないことなのかもしれません。今見ている畳石は今しか見れないものかもしれません。久米島に来られる際は、ぜひ今の畳石を目に焼き付けてほしいと思います。

畳石を見た後は。ウミガメ館、登武那覇(とんなは)城跡公園へ。

畳石の近隣には観光名所が他にもあります。頂上まで登れば畳石のある奥武島だけでなくハテの浜まで一望できる登武那覇城跡公園、またウミガメの泳ぐ姿を間近で見ることができるウミガメ館があります。ぜひ畳石を見た後に足を運んで頂ければと思います。
畳石の所在地:沖縄県島尻郡久米島町字奥武

久米島全体の地図

畳石までの詳細な地図

最後に

畳石を見る際に一つ大事なことがあります。それは潮の満ち引きです。一番は大潮の干潮に合わせて行くことがベストですが、満潮時に行ってしまうと畳石が隠れてしまうことがあります。ぜひ潮見表をご確認の上、畳石を見学してください。

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