久米島は車海老やマグロ、海ぶどうなど海産物が有名な島ですが、
実は肉用牛の畜産が盛んな島でもあることをご存知ですか?
2ヶ月に1回はセリが行われ、久米島で育った仔牛たちが全国各地で肥育されて、
皆さんが聞いたことがあるブランド牛へ成長しています。
しかし、コロナ禍に入り、牛の飼料となる穀物や牧草の肥料が値上がりしてしまい、
さらに仔牛の販売価格が下落してしまいました。
現在の畜産の経営状況は大変厳しくなっています。
そんな状況を打破しようと、久米島では経産牛の販売が少しずつ始まりました。
経産牛って何?どんな味?どこで買えるの?など、気になりますよね。
これから話題になること間違いなし!久米島経産牛ついてご紹介します。
久米島経産牛って?
久米島経産牛は、久米島で生まれた国産の黒毛和牛です。
経産牛とは、繁殖としての役目を終えた母牛のことを言います。
母牛は年に1回仔牛を産み、
仔牛は8ヶ月〜10ヶ月ほどでセリに出されます。
一方で経産牛は、「肉が硬い」、「脂が黄色い」などと敬遠され廃棄されることもあります。
久米島では、そんな経産牛を肉用にするため、1年以上かけて再肥育し直しています。
豊な自然の中で放牧され、自由に過ごした経産牛たちは、
霜降りとは違った深い味わいの赤身牛肉となります。
しかし、久米島での年間集荷頭数は4〜5頭とまだまだ希少です。
そのため、経産牛を定期的に販売するお店はまだ多くありません。
久米島経産牛のお味は?
経産牛のお肉は、一般的な黒毛和牛(未経産牛)と比べて、
サシと呼ばれる白い脂肪が網の目に入っている部分が少なく、赤身が濃いお肉です。
長く生きているからこそ、味、色、香りが濃いのが特徴です。
未経産牛は、サシが多く入り、色は薄いピンクでとろけるような柔らかさが美味しいと言われています。
しかし、逆に言えば、若いうちにお肉になってしまうため、
ほとんどが味も香りも色味も淡白になってしまいます。
経産牛は、弾力もしっかりと感じられますが、味や香りが濃いため、
未経産牛では感じられない深い味わいを楽しめます。
香り高い赤身肉を噛めば噛むほど感じる旨味と食べ応えが経産牛の美味しさです。
経産牛を食べることで、お肉にもいろいろな「美味しさ」があると知ることができます。
久米島経産牛はどこで買える?
久米島の経産牛の販売をされているのは、「結人舎」さんです。
経産牛まるまる1頭を購入し、いろんな部位で販売しています。
ハンバーグ、切り落とし、すき焼き用、焼き肉用、しゃぶしゃぶ用、ステーキなど、
どれも美味しそうで目移りしてしまいますよ。
ネットでの購入もできますし、島内では「青空キッチン」で購入できます。
ちなみに、「青空キッチン」とは、地産地消推進事業の一環で取り入れられたキッチンカーです。
「青空キッチン」では、野菜を始はじめ、マンゴーやパイナップルなどのフルーツ、デザート、ドリンク
さらには経産牛の販売も合わさり、島の特産品の付加価値を高めるのに貢献しています。
「青空キッチン」は「くめじまるしぇ」さんの公式ラインで販売日のお知らせが届くので、
そちらを登録しておくと何が購入できるのか事前にわかるので便利です。
いかがでしたか?
久米島経産牛がどんなお味が食べてみたくなりましたよね!
ギフト用の販売もあるので、お中元、お歳暮、お祝いなどでも喜ばれると思います。
私は、ひと足さきに「青空キッチン」でハンバーグと切り落とし肉をゲットいたしました。
別記事でお味やレシピについてご紹介しますので、ぜひそちらもご覧ください。